研究活動

研究活動

photo 当科では、最新のPET/CT装置、SPECT/CT装置を利用したさまざまな臨床研究を行っています。国際医療センターはPET/CT装置2台に加え、医用サイクロトロン、ホットラボを有しており院内で種々のPET製剤を製造することができます。 18F-FDGは市販されているためサイクロトロンを保有しない病院でも使用することができますが、その他のPET薬剤は基本的に院内で製造するしかありません。こういったPET製剤を利用することで、他の病院ではできない最新の臨床研究に取り組んでいます。現在当科で製造・使用できる主なPET製剤としては、以下のものがあります。

 

製剤名 対象 適応疾患
18F-FDG 糖代謝 悪性腫瘍、心疾患、認知症
11C-methionine(メチオニン) アミノ酸代謝 悪性腫瘍(特に脳腫瘍)
11C-PiB (ピッツバーグコンパウンドB) βアミロイド 認知症
18F-FMISO(フルオロミソニダゾール) 低酸素 低酸素性悪性腫瘍(脳腫瘍、頭頸部癌、膵癌、乳癌など)
18F-FES(フルオロエストラジオール) エストロゲン受容体 乳癌、婦人科癌



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 またSPECT/CTに関しては、国際医療センター、大学病院ともに最新鋭装置が導入されています。国際医療センターのSPECT/CT装置は、定量性に優れるという特徴があります。これにより、従来は視覚的にしか評価できなかったものが、数値として客観的に評価できるようになりました。大学病院にのSPECT/CT装置は、半導体検出器という従来にない測定方式を有する装置で、エネルギー分解能に優れるという特徴を有しています。これらの最新装置の性能評価や、臨床的有用性を探索する研究が、続々と行われています。

 埼玉医科大学は、国際医療センター、大学病院ともに全国有数の症例数を誇っています。他の診療科との綿密な連携のもと、多くの臨床研究が行える環境にあります。専門医取得のための学会発表、あるいは学位取得のための原著論文執筆も、有利にすすめることができます。 

 

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